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クラウドエンジニア転職の面接|聞かれる4つの質問と答え方

クラウドエンジニアの面接では、AWSやAzureのサービス名を知っているかより、「そのサービスをどう選び、どう運用したか」を聞かれます。資格を持っていても落ちる人と、資格がなくても通る人が分かれるのはここです。

この記事では、実際に聞かれる質問の型と、答えを組み立てるための材料の集め方を整理します。

この記事で分かること

  • クラウド面接で必ず聞かれる4つの質問の型
  • 「触ったことがある」を「担当した」に変える説明の仕方
  • 未経験・オンプレ経験者・クラウド経験者それぞれの答え方
  • 逆質問で現場の実態を確かめる方法

このページはクラウドエンジニア転職完全ガイドの各論です。転職の進め方を最初から確認する場合はそちらへ。

面接で聞かれるのは4つの型に集約される

企業によって言い回しは変わりますが、確かめたいことは共通しています。次の4つです。

質問の型 実際の聞かれ方 面接官が確かめたいこと
選定理由 なぜそのサービス・構成を選びましたか 比較検討をしたか、言われたまま作っていないか
担当範囲 その構築はどこからどこまでを担当しましたか 設計・構築・運用のどこにいたか
障害対応 クラウドで障害が起きたとき、何から見ますか 切り分けの順序を持っているか
コスト 費用はどう見ていましたか 作って終わりにせず、運用まで考えているか

逆に言えば、この4つに答えられる材料を用意しておけば、質問の言い回しが変わっても対応できます。

選定理由を「比較」で答える

いちばん差が出るのがこの質問です。「EC2で構築しました」で止まると、指示どおりに作った人に見えます。求められているのは、選ばなかった選択肢を挙げられるかです。

弱い答え方 通る答え方
EC2で構築しました 可用性の要件が99.9%で、既存アプリがコンテナ化されていなかったため、Fargateではなく複数AZのEC2構成にしました
S3にログを置きました 保管期間が7年だったので、90日を過ぎたらGlacier Instant Retrievalへ移すライフサイクルを設定しました
RDSを使いました フェイルオーバー時間の要件からMulti-AZにし、リードレプリカは参照系の負荷が出てから追加する方針にしました

個人検証で作ったものでも同じ形で説明できます。「無料枠に収める」「学習コストを下げる」も立派な制約条件です。制約があって、それに対して選んだ、という構造で話します。

担当範囲は工程の言葉で答える

「クラウドを触ったことがあります」は、面接では情報量がほぼゼロです。次の粒度まで分解して答えます。

  • 要件を聞いて構成を決めたのか、決まった構成を作ったのか
  • IaCを書いたのか、コンソールで作ったのか、既存のコードを修正したのか
  • 試験項目を作ったのか、渡された項目を実行したのか
  • 本番リリースに立ち会ったのか、検証環境までか
  • 運用に引き渡す手順書を書いたのか

オンプレの経験しかない場合も、この分解は同じように使えます。「サーバーのラッキングをしていた」より「サイジングの根拠を受け取って、機器を選定・設置し、疎通試験まで担当した」のほうが、クラウドの構築工程に読み替えてもらえます。オンプレ経験の活かし方はインフラエンジニアがクラウド領域へ転職するにはで扱っています。

障害対応は「切り分けの順序」を答える

クラウドの障害は、オンプレと切り分けの軸が変わります。物理層を疑う必要がない代わりに、権限・サービス制限・マネージドサービス側の障害という軸が増えます。

確認する順序 見るもの 切り分けられること
1. サービス側の障害か 各クラウドのヘルスダッシュボード 自分たちの問題かどうか
2. 権限か IAMポリシー、ロール、CloudTrail等の監査ログ AccessDenied系の切り分け
3. ネットワークか セキュリティグループ、ネットワークACL、ルートテーブル 疎通しない原因の層
4. リソース側か メトリクス、ログ、クォータ・上限値 枯渇・上限到達
5. アプリ側か アプリケーションログ 基盤ではなく実装の問題

この順序を持っていること自体が答えになります。順序がないと「ログを見ます」で終わり、経験の深さが伝わりません。ネットワーク層の切り分けはネットワークエンジニアの仕事内容の考え方がそのまま使えます。

コストの質問は運用視点を見られている

コストの話が出るのは、作って終わりにしていないかを確かめるためです。金額そのものより、何を見ていたかを答えます。

  • 予算アラートを設定していたか
  • タグ付けでサービス別・環境別に費用を分けていたか
  • 検証環境の停止・削除ルールがあったか
  • リザーブドインスタンスやSavings Plansの検討をしたか

個人検証なら「無料枠を超えないようにアラートを入れた」「使わない時間はEC2を停止した」で十分に答えになります。

逆質問で現場の実態を確かめる

面接は選ばれる場であると同時に、入社後の担当工程を確かめる場でもあります。次の質問は、答えが具体的にならざるを得ません。

  1. いまのIaCの適用範囲はどこまでですか
    全部コンソール運用なのか、Terraformで管理されているのか。日常業務が大きく変わります。
  2. 移行案件と新規構築、どちらが多いですか
    移行が中心なら、オンプレの知識が活きる代わりに、設計の自由度は低くなります。
  3. 本番環境へは誰がどう反映していますか
    レビューとリリースの体制が分かります。
  4. オンコール当番はありますか。頻度はどのくらいですか
    求人票に書かれていないことが多い項目です。

求人票の段階で判断する方法はクラウドエンジニア転職の求人選びにまとめています。

経験別に、答え方の重心を変える

状況 重心を置くところ 避けたい答え方
未経験 個人検証の構成と、そこで決めた制約条件 資格名だけを並べる
オンプレ経験者 設計・構築・試験の工程経験をクラウドの言葉へ翻訳 「クラウドは未経験ですが」で始める
クラウド経験者 選定理由、運用改善、コストへの関与 使ったサービス名の列挙で終える

未経験からの準備順はクラウドエンジニア転職ロードマップ、見せ方はクラウドエンジニア転職のポートフォリオ例で確認できます。

まとめ

クラウドの面接で見られているのは、サービスを知っているかではなく、選定理由・担当範囲・切り分けの順序・コストの4点です。どれも「制約があり、それに対して自分がこう決めた」という形で答えられれば、業務経験でも個人検証でも構いません。逆質問では、IaCの適用範囲、移行か新規か、本番反映の体制、オンコールの有無を確認してください。

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