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CiscoのミラーポートとWiresharkで通信障害を切り分ける方法

CiscoのSPAN(mirror ポート)は、送信元インターフェース/VLANのトラフィックを宛先ポートへ複製し、Wiresharkでパケットを観測する機能です。キャプチャで原因を追うには、観測点、方向、フィルター、時刻同期を決め、SPAN自体のdropや宛先ポートの帯域も考慮します。

この記事でわかること

  • ミラーポートとWiresharkで何が分かる?
  • Cisco SPANをどう設定する?
  • キャプチャフィルターと表示フィルターをどう使う?
  • パケットが見えないとき何を確認する?

この記事はネットワークエンジニアの仕事内容の各論です。工程の全体像から確認したい場合はそちらへ。

設計構築チャンネル関連動画:Ciscoのミラーポート設定。WIRESHARKでNW通信障害の切り分け
けんと@設計構築チャンネル
けんと@設計構築チャンネル
CiscoのミラーポートとWiresharkで通信障害をは操作だけ覚えるより、対象、取得時刻、保存先、ファイル名の規則まで決めて使う方が実務的です。誰の証跡か後から分からなくなる状態を防げます。

ミラーポートとWiresharkで何が分かる?

先に答えると、CiscoのSPAN(mirror ポート)は、送信元インターフェース/VLANのトラフィックを宛先ポートへ複製し、Wiresharkでパケットを観測する機能です。キャプチャで原因を追うには、観測点、方向、フィルター、時刻同期を決め、SPAN自体のdropや宛先ポートの帯域も考慮します。

Cisco SPANをどう設定する?

それぞれの役割と、実務で見るところを次の表に整理します。

仕組みと判断軸
項目 仕組み・役割 実務での判断
送信元 監視するインターフェース/VLAN rx/tx/bothを指定
宛先 analyzer接続ポート 通常のswitching用途と分ける
キャプチャフィルター 取得前に対象を絞る 取り逃しと負荷を考慮
表示フィルター 取得後の表示を絞る 元パケットは保持
構成・処理フロー
Client -- Gi1/0/10 [SW] Gi1/0/48 -- Server
                    | SPAN both
                    +--> Gi1/0/24 --> Wireshark PC

キャプチャフィルターと表示フィルターをどう使う?

実施順は「通信フローと観測したい区間を図にする」から「時刻・フィルター・再現操作と一緒に保存」です。

実行手順と完了条件
STEP 実施内容 確認する結果
1 通信フローと観測したい区間を図にする 送信元ポート/方向を決定
2 変更前設定と宛先ポート影響を確認 既存利用を排除
3 短時間キャプチャしパケット rate/dropを確認 過負荷を防ぐ
4 時刻・フィルター・再現操作と一緒に保存 再現可能な証跡
設定・確認例(対象機種・OS・バージョンで確認してください)
monitor session 1 source interface Gi1/0/10 both
monitor session 1 destination interface Gi1/0/24
show monitor session 1

# display filter例
ip.addr == 192.0.2.10 && tcp.port == 443
正常時の出力例・記録例
Session 1
---------
Type                   : Local Session
Source Ports           : Both : Gi1/0/10
Destination Ports      : Gi1/0/24

パケットが見えないとき何を確認する?

症状ごとの原因候補と、次に確認することを次の表にまとめます。正常時の出力と並べて差を見ます。

正常時と異常時の切り分け
症状・誤り 主な原因候補 次に確認すること
パケットが0 送信元/方向/VLAN誤り show monitor sessionとインターフェースカウンター
一部欠落 oversubscription・analyzer性能 送信元合計rateと宛先 speed
要求だけ 観測点または戻り経路違い 反対側キャプチャ
再送が多い 損失・ウィンドウ・アプリケーション sequence/ACKと両端ログ

取得データをどう安全に扱う?

pcapには認証情報や個人情報が含まれる可能性があります。取得範囲、保存先、保持期間、閲覧者を作業前に決め、不要なpayload取得を避けます。検証後はmonitor セッションを削除し、通常トラフィックへの影響を確認します。

  • 対象機器・インターフェース・VRF/VLAN
  • 取得日時・タイムゾーン・ソフトウェアバージョン
  • 変更前後の同一コマンド出力
  • 期待値・実測値・判定者
  • 異常時の停止条件と切り戻し結果

この内容は、設計構築チャンネルの動画でも解説しています。

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