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インフラエンジニアは転職で年収アップできる?職種別相場と上げるための条件

インフラエンジニアの年収を調べると、大きな平均額が出てきます。でも、その額が未経験の応募先や自分の提示条件にそのまま当てはまるとは限りません。

相場を読むときは、調査の対象と年を確認します。求人を比べるときは給与の内訳と担当する仕事をそろえます。この記事では公的な統計と説明用の給与例を分けて、数字の見方を説明します。

説明用の求人AとBの年収504万円を同じ縮尺で基本給、固定残業代、賞与見込みに分けた給与内訳の比較図
給与内訳の比較図:説明用の求人A・Bを同じ縮尺で示しています。実在の求人や統計ではなく、基本給・固定残業代・賞与の前提を比べる例です。 タップで拡大できます。

平均年収は、自分への提示額とは分けて読む

厚生労働省job tagの全国表示を2026年10月10日に確認すると、基盤システムの年収は889万円、ITの運用・管理は609.8万円でした。年収と平均年齢は令和7年の賃金構造基本統計調査を加工した表示です。

求人月額は令和7年度のハローワーク求人統計で、集計対象が違います。求人月額を十二倍して、この年収平均とそのまま比べることはできません。

job tagの職業 年収 平均年齢 求人賃金・月額
システムエンジニア(基盤システム) 889万円 38.3歳 35.3万円
運用・管理(IT) 609.8万円 42.2歳 31.8万円

平均にはさまざまな経験や役割が含まれます。未経験の標準額とするより、地域、担当、経験、雇用形態が近い求人を別に比べましょう。

スキル別の範囲も、資格取得後の保証額ではない

job tagには2023年度の委託調査によるITSSレベル別の年収範囲もあります。表は設計・構築について、第一四分位から第三四分位の範囲を示したものです。

これは分布の中央の半分に相当する範囲で、平均値や最低保証額ではありません。レベルごとの範囲は重なっています。資格名だけで自分のレベルを決めないようにします。

ITSSレベル 設計・構築の年収範囲
1〜2 420万〜620万円
3 450万〜700万円
4 500万〜780万円
5以上 600万〜950万円
領域 評価の根拠にする担当 示す成果物
ネットワーク 要件、構成、経路・制御、変更、試験、移行 構成図、パラメータ、config、試験、切り戻し
サーバー OS・サービス、障害調査、容量、認証、復元、構築 設定、手順、調査記録、復元・業務試験
クラウド IAM、接続、可用性、監視、復旧、費用、IaC 設計理由、権限、コード差分、試験、費用比較

職種名より、任される判断と成果物を見ます。運用でも難しい障害判断や改善を担う仕事があり、クラウドという名前だけで他分野より高いと決まりません。

私が担当したネットワークの仕事にも、設計値の整理、試験、レビュー、本番作業がありました。自分がどこを担当したかを説明し、求人の要求と照合します。

同じ504万円でも、給与の中身を分ける

図は架空の求人A・Bを使う説明例です。どちらも月額35万円、賞与見込み84万円で、年の見込み総額は504万円です。税・社会保険を引く前で、追加の残業代や他の手当は含めていません。

Aは基本給28万円と固定残業代7万円、Bは基本給35万円です。総額が同じでも内訳が違うので、基本給、残業、賞与へ分けて比べます。

項目 説明用の求人A 説明用の求人B
基本給・月額 28万円 35万円
固定残業代・月額 7万円 なし
月額の合計 35万円 35万円
賞与の見込み・年額 84万円 84万円
年収の見込み 35万円 × 12 + 84万円 = 504万円 35万円 × 12 + 84万円 = 504万円

図のAでは対象時間を省略しています。実際には、固定残業代が何時間分か、金額と計算方法、超過した分の支払いを確認します。厚生労働省の公式説明へのリンクも末尾へ載せています。

賞与見込みが支給されなければ、この例の月額だけの年額は両方420万円です。初年度の支給、賞与や残業の算定基礎、夜間や待機まで確認して比較します。

提示条件を、仕事と生活への影響までそろえる

基本給、固定残業、賞与、各手当、勤務地、勤務、担当を同じ表へ並べます。今の年収に夜勤手当が含まれるなら、新しい日勤の給与と内訳を合わせて比べます。

賞与の見込みや昇給予定を、確実な初年度の支払いへ足さないようにします。退職金や福利厚生も制度の対象と条件を確認します。

確認項目 残す情報
基本給 月額と、賞与・残業等の算定基礎
固定残業・追加残業 時間、金額、超過支給、部署の実績
賞与 保証・見込み、算定基礎、初年度、業績連動
夜間・待機 頻度、手当、呼出し、翌日の勤務
試用・配属 条件変更、勤務地、担当、待機の扱い
評価・昇給 次の等級で必要な仕事と評価時期

求人票、面接、条件書で説明が違う部分は、承諾前に確認します。基本給が高い一方を無条件に選ぶための比較ではなく、勤務や仕事も合わせて判断するためです。

不明な項目は空欄のまま残し、質問しましょう。推測で数字を埋めると、同じ条件で比べられなくなります。

希望額は、応募先で任せられる仕事と合わせて話す

希望年収を伝えるときは、調査、変更、試験、設計などの担当と、確認できる成果を説明します。時間短縮を使うなら、対象と計測条件、自分が関わった範囲も必要です。

資格の数や平均年収だけでは、応募先でどこまで任せられるかが分かりません。書類と面接で、実際の役割と結果をそろえます。

  • 統計は、出典・調査年・職業分類・算出方法を確認する。
  • 同じ地域・工程・経験の求人を同じ項目で比較する。
  • 給与は基本給・残業・賞与・夜間や待機へ分ける。
  • 希望額は、自分の担当と確認できる結果へ対応させる。
  • 内定判断では、勤務と入社後の担当・評価も照合する。

未経験分野へ移る場合、初年度の給与が横ばいや下がる可能性もあります。次に増える担当と評価の条件を含めて検討します。経験年数だけで年収アップが確約されるわけではありません。

まず現在の給与と候補求人一件を、図と同じ内訳へ分けてみてください。相場、内訳、担当をそろえると、比較のために足りない情報が見えてきます。

動画・筆者の投稿で補足する

文章と図で流れをつかんだら、関連する動画も参考にしてください。画面の表示や操作は、機種・ソフトウェアの版によって異なる場合があります。

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