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MACアドレステーブルとフラッディングの仕組みを図解

スイッチは受信フレームの送信元MACをVLAN単位で学習し、宛先MACがテーブルにあれば該当ポートだけへ転送します。未学習の宛先MACは、受信ポートを除く同一VLAN内へfloodingします。学習と転送を分けると動作を説明できます。

この記事でわかること

  • MACアドレステーブルはどう作られる?
  • floodingはどのポートへ送られる?
  • Ciscoで学習状態をどう確認する?
  • MAC未学習・flappingをどう分ける?

この記事はネットワークエンジニアの仕事内容の各論です。工程の全体像から確認したい場合はそちらへ。

設計構築チャンネル関連動画:重要!MACアドレステーブルとフラッディング
けんと@設計構築チャンネル
けんと@設計構築チャンネル
MACアドレステーブルは、送信元MACの学習と宛先MACの転送を分けて考えます。VLAN・受信ポート・転送先を同じ通信で追うと、floodingの理由を説明しやすくなります。

MACアドレステーブルはどう作られる?

先に答えると、スイッチは受信フレームの送信元MACをVLAN単位で学習し、宛先MACがテーブルにあれば該当ポートだけへ転送します。未学習の宛先MACは、受信ポートを除く同一VLAN内へfloodingします。学習と転送を分けると動作を説明できます。

floodingはどのポートへ送られる?

それぞれの役割と、実務で見るところを次の表に整理します。

仕組みと判断軸
項目 仕組み・役割 実務での判断
学習 受信フレームの送信元MAC VLANとingress ポートを記録
known unicast 宛先MACがテーブル内 1 ポートへ転送
unknown unicast 宛先MACが未学習 同一VLANへflood
broadcast FF:FF:FF:FF:FF:FF 同一VLANへflood

Ciscoで学習状態をどう確認する?

確認は「対象VLANとMACを特定」から始め、「対向・ループ・NIC交換履歴と照合」まで進めます。「移動が正常か異常か」を確認できれば完了です。

実行手順と完了条件
STEP 実施内容 確認する結果
1 対象VLANとMACを特定 表記ゆれをそろえる
2 MACテーブルのポートと種別を確認 動的/スタティック/secure
3 インターフェースカウンターとリンク状態を確認 フレームが入っているか
4 対向・ループ・NIC交換履歴と照合 移動が正常か異常か
設定・確認例(対象機種・OS・バージョンで確認してください)
show mac address-table address 0011.2233.4455
show mac address-table dynamic vlan 20
show interfaces counters errors
show logging | include MACFLAP
正常時の出力例・記録例
Vlan  Mac Address       Type      Ports
----  -----------       --------  -----
  20  0011.2233.4455    DYNAMIC   Gi1/0/12

MAC未学習・flappingをどう分ける?

症状ごとの原因候補と、次に確認することを次の表にまとめます。正常時の出力と並べて差を見ます。

正常時と異常時の切り分け
症状・誤り 主な原因候補 次に確認すること
MACがない 端末からフレーム未受信・別VLAN ARP生成、ポート VLAN、リンク
複数ポートを往復 ループ・NIC team・誤配線 MACFLAP ログとSTP
テーブルにあるが通信不可 L3/ACL/ホスト側 ARPとgateway以降
大量flood テーブル容量・aging・一方向トラフィック 件数、CPU、SPAN キャプチャ
けんと@設計構築チャンネル
けんと@設計構築チャンネル
MAC未学習をスイッチ故障と決めつけず、端末からのフレーム、対向インターフェース、VLAN、L3側のARPを順に照合すると、原因範囲を狭められます。

変更後に何を再確認する?

clear mac アドレス-テーブルを最初に実行すると、原因の証跡を消し、一時的にfloodingを増やします。取得時刻、VLAN、MAC、ポート、対向を保存してから、必要性と影響を承認者と判断します。

  • 対象機器・インターフェース・VRF/VLAN
  • 取得日時・タイムゾーン・ソフトウェアバージョン
  • 変更前後の同一コマンド出力
  • 期待値・実測値・判定者
  • 異常時の停止条件と切り戻し結果
けんと@設計構築チャンネル
けんと@設計構築チャンネル
clear mac アドレス-テーブルの前に、取得時刻・VLAN・MAC・ポート・対向を保存します。消去後の再学習だけでは、元の異常を再現できません。

この内容は、設計構築チャンネルの動画でも解説しています。

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まとめ:送信元MAC学習と宛先MAC転送を分けて追う

要点は、送信元MAC学習と宛先MAC転送を分けて追うことです。学習済みか未学習かを、取得時刻の違う2つの出力で示します。

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