インフラエンジニアの未来を考える~クラウド・AI時代に求められる新しいキャリア~

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インフラエンジニアの未来を考える~クラウド・AI時代に求められる新しいキャリア~

変化し続けるインフラエンジニアの役割

変化し続けるインフラエンジニアの役割
IT業界は進化のスピードが速く、次々と新しい技術やサービスが登場します。従来はネットワークエンジニア、サーバーエンジニア、データベースエンジニア領域においてはサーバールームでハードウェアを扱い、定期的な機器交換や保守が中心だったインフラエンジニアの業務も、今ではクラウド上での構築・運用が主流になりつつあります。
これにより「物理作業」から「ソフトウェア制御」へと比重が移り、エンジニアに求められるスキルセットも大きく変化しています。

デジタル化とDXがもたらす需要の変化

企業にとってデジタル化やDX推進は避けて通れない課題です。レガシーシステムからの脱却、新しい基盤の整備、セキュリティ強化など、いずれもインフラエンジニアの知見なしには進められません。
クラウドサービスの導入が進んでも、移行時や運用最適化の場面ではオンプレミスやネットワークの基礎知識が必須であり、「クラウド × 既存システム」両方に対応できる人材は今後も強く求められていくでしょう。

仕事はなくならない。形を変えて広がる

生成AIの登場やクラウド化で「インフラエンジニアの仕事はなくなるのでは?」と不安に感じる方もいます。しかし実際には、クラウド環境でも設計・構築・最適化の知識は欠かせません。

さらに忘れてはいけないのは、クラウドそのものも最終的には物理サーバーやネットワーク機器の上で動いているという点です。そのため、データセンターのオンプレ環境を支えるサーバーエンジニアやネットワークエンジニア、セキュリティエンジニアの需要は依然として存在します。

クラウド上での抽象化が進んでも、その裏側にある実機を理解し運用できるエンジニアのスキルは貴重であり、むしろクラウドとオンプレの両面を理解できる人材こそ今後さらに評価されていくでしょう。

将来性を高める4つのアプローチ

インフラエンジニアが今後も「選ばれる存在」でいるためには、次の3つがポイントになります。

◆クラウドの知識を身につける
AWS、Azure、GCPといった主要クラウドの知識は必須に。IaC(Infrastructure as Code)も含め、コードによるインフラ管理スキルがキャリアの幅を広げます。

◆特定領域のスペシャリストになる
サーバー、ネットワーク、セキュリティ、データベースなど、強みを持つ分野を極めることでクラウド移行時やトラブル対応で重宝されます。

◆全体最適を意識したゼネラリスト視点を持つ
技術分野を横断し、システム全体を見渡して最適化できる力は、チームや企業から高く評価されます。インフラ領域における浅く広くというスキルもマネージャー領域では今後も重宝されるでしょう。

◆生成AIを使いこなす
クラウドやオンプレの設計・運用においても、生成AIを活用することで効率化が進んでいます。例えば、ログ解析や設定スクリプト作成、障害対応の手順書作成などはAIが大きなサポートになります。実務にAIを取り入れられるエンジニアは、作業効率だけでなく提案力や対応スピードでも差をつけることができるでしょう。

キャリアの選択肢はむしろ広がっている

クラウド時代は「エンジニア不要」ではなく「より幅広く・高度に」スキルが求められる時代です。
オンプレミス経験を基盤にクラウドスキルを磨く、あるいはセキュリティやSRE領域に進むなど、選べるキャリアパスは拡大しています。

さらに近年では、生成AIを業務に取り入れて効率化する力 も注目されています。ログ解析や構成管理、ドキュメント整備といった日常業務にAIを活用できるエンジニアは、作業スピードと品質の両面で優位に立つことができます。

エンジニアクルーでは、こうした 最新のキャリア動向や学びのヒント を情報提供し、インフラエンジニアがスキルと報酬を正しく結びつけられる未来を後押ししています。