Cisco ACLのinとoutは、ルーターの対象インターフェースにパケットが入るか、出るかで決めます。端末から見た上り・下りや、送信元から宛先への向きだけで判断すると逆になります。
本文では構成図で通信フローとL3入出力を決め、ip access-group ACL-NAME in|outの設定例、show ip interface、ヒットカウンター、許可・拒否試験を一続きで確認します。
⭕️ネットワークエンジニアの
ACL設定で実務上かなり大事なことACLは
中身より先に
適用場所と方向を見るACLというと、
送信元IP
宛先IP
ポート番号
permit / denyに目が行きやすい。
でも実務でハマりやすいのは、
むしろそこよりどのインターフェースに
in / out のどちらで当てるか… pic.twitter.com/V5gePt5Sh8— けんと@設計構築チャンネル (@yeiquer12) 2026年5月3日
ACLは条件より先に、適用するインターフェースとin・out方向を見ることが重要だと説明したポスト。
(出典:筆者のX投稿(X:ACLは条件より先に、適用するインターフェースとin・out方向を見ることが重要だと説明したポスト。))
ACLのin・outとは?
inは対象インターフェースからルーター内へ入った直後、outはルーティング後に対象インターフェースから出る直前にACLを評価します。判断の主語は必ず「そのインターフェースから見たルーター」にします。
構成図ではingressの入力点と出力点を示し、ip access-list extended WEB-INで実装状態を確かめます。関連する観点として、ACL本文だけでなく適用IF、方向、VRF、既存ACL置換、適用漏れを確認する。 ここまで追うと、用語とpacketの動きがつながります。
成果物には「送信元・宛先・protocol・port・方向を固定」の結果と判断理由を残します。ACL本文だけでなく適用IF、方向、VRF、既存ACL置換、適用漏れを確認する。 これにより、担当者が変わっても同じ条件で再確認できます。
(出典:Cisco公式ドキュメント(公式・一次情報))
ルーター目線で考えるとは?
実務の開始点は「通信要件と既存policyを保存」です。PCからサーバーへ向かう通信をGi0/1で受けるならGi0/1 in、Gi0/2から送るならGi0/2 outです。矢印を構成図に描き、機器目線へ変換してからconfigを書きます。 その結果を該当するshow出力やpacket captureで確認します。期待値には、同じ通信でも適用インターフェースを変えると方向表現が変わる。
成果物には「通信要件と既存policyを保存」の結果と判断理由を残します。ACL本文だけでなく適用IF、方向、VRF、既存ACL置換、適用漏れを確認する。 これにより、担当者が変わっても同じ条件で再確認できます。
| 確認軸 | 実務で押さえる内容 |
|---|---|
| ポイント1 | inは対象インターフェースから機器内部へ入る通信 |
| ポイント2 | outは経路選択後に対象インターフェースから出る通信 |
| ポイント3 | 同じ通信でも適用インターフェースを変えると方向表現が変わる |
| ポイント4 | 標準ACLは送信元だけを見るため一般に宛先寄りへ置く |
| ポイント5 | 拡張ACLは送信元・宛先・プロトコル・ポートを見られるため一般に送信元寄りへ置く |
用語だけでなく、packet flowと観測点に置いて確認します。
| 確認対象 | 判断基準 | 残す証跡 |
|---|---|---|
| ingress | inは対象インターフェースから機器内部へ入る通信 | 送信元・宛先・protocol・port・方向を固定 |
| egress | outは経路選択後に対象インターフェースから出る通信 | 通信要件と既存policyを保存 |
| interface | 同じ通信でも適用インターフェースを変えると方向表現が変わる | rule順序・適用IF・NAT前後をレビュー |
| source | 標準ACLは送信元だけを見るため一般に宛先寄りへ置く | 許可・拒否・戻り通信を実行 |
| destination | 拡張ACLは送信元・宛先・プロトコル・ポートを見られるため一般に送信元寄りへ置く | counter・session・log・server応答を照合 |
同じACLを4方向へ適用した場合の判定差を比較する。という観点を、レビューと試験へ反映します。
構成図からACLの適用場所を決める手順は?
送信元から宛先へ通信線を引き、通過するL3インターフェースを順番付けします。各IFでパケットがルーターへ入るならin、ルーターから出るならoutです。変更後は許可通信と拒否通信の両方を試験します。

送信元、宛先、protocol、portを固定して矢印を引き、対象interfaceを通過するときの向きを確認してからip access-groupを設定します。
「構成図から適用場所を決める手順」では、要件をいきなりconfigへ置き換えず、対象、方向、入力値、期待出力を中間表にします。設計上の要点は次のとおりです。同じ通信でも適用インターフェースを変えると方向表現が変わる。
投入前に「rule順序・適用IF・NAT前後をレビュー」を行い、interfaceと既存設定の干渉をレビューします。例としてPCからサーバーへ向かう通信をGi0/1で受けるならGi0/1 in、Gi0/2から送るならGi0/2 outです。矢印を構成図に描き、機器目線へ変換してからconfigを書きます。 この条件を手順書と試験表にも引き継ぎます。
投入後は該当するshow出力やpacket captureだけで完了にせず、実通信、counter、logのいずれかで裏付けます。標準ACLは送信元だけを見るため一般に宛先寄りへ置く。 戻せるconfig差分と中止条件も同時に用意します。
- STEP 01送信元PC
- STEP 02Gi0/1 in
- STEP 03ACL判定と経路選択
- STEP 04Gi0/2 out・Server
標準ACLと拡張ACLはどこに配置する?
構成図ではsourceの入力点と出力点を示し、ip access-list extended WEB-INで実装状態を確かめます。関連する観点として、ACL本文だけでなく適用IF、方向、VRF、既存ACL置換、適用漏れを確認する。 ここまで追うと、用語とpacketの動きがつながります。
成果物には「許可・拒否・戻り通信を実行」の結果と判断理由を残します。ACL本文だけでなく適用IF、方向、VRF、既存ACL置換、適用漏れを確認する。 これにより、担当者が変わっても同じ条件で再確認できます。
ip access-list extended WEB-IN
permit tcp 10.0.0.0 0.0.0.255 host 192.0.2.10 eq 443
deny ip any any log
interface GigabitEthernet0/1
ip access-group WEB-IN in
show ip interface GigabitEthernet0/1
ip access-group設定の具体例は?
「ip access-group設定例」では、要件をいきなりconfigへ置き換えず、対象、方向、入力値、期待出力を中間表にします。設計上の要点は次のとおりです。拡張ACLは送信元・宛先・プロトコル・ポートを見られるため一般に送信元寄りへ置く。
投入前に「counter・session・log・server応答を照合」を行い、destinationと既存設定の干渉をレビューします。例としてPCからサーバーへ向かう通信をGi0/1で受けるならGi0/1 in、Gi0/2から送るならGi0/2 outです。矢印を構成図に描き、機器目線へ変換してからconfigを書きます。 この条件を手順書と試験表にも引き継ぎます。
投入後はip access-group WEB-IN inだけで完了にせず、実通信、counter、logのいずれかで裏付けます。inは対象インターフェースから機器内部へ入る通信。 戻せるconfig差分と中止条件も同時に用意します。
show ip interfaceでACLの適用方向をどう確認する?
show ip interface INTERFACEのInbound access listとOutgoing access listで、ACL名と方向を確認します。さらにshow access-listsでACEの順序とヒットカウンターを見て、想定したパケットが想定した行で評価されたかを判定します。
開始点は「送信元・宛先・protocol・port・方向を固定」です。出力には対象機器、VRF・VLAN・interface、取得時刻を添え、構成図や対向機器の結果と照合します。outは経路選択後に対象インターフェースから出る通信。
想定と違っても、その場でclearや設定変更はしません。ACL本文だけでなく適用IF、方向、VRF、既存ACL置換、適用漏れを確認する。 この順序なら、作業前後で同じ条件を比較できます。
| コマンド・config | 確認すること |
|---|---|
| show ip interface GigabitEthernet0/1 | 現行の状態・counter・関連設定を変更せず確認 |
| ip access-list extended WEB-IN | 設計値をconfigへ反映し、show出力と実通信で確認 |
| permit tcp 10.0.0.0 0.0.0.255 host 192.0.2.10 eq 443 | 通信要件を送信元・宛先・protocol・portの条件へ変換 |
| deny ip any any log | 通信要件を送信元・宛先・protocol・portの条件へ変換 |
| interface GigabitEthernet0/1 | 対象機能の設定範囲を定義し、後続行の適用先を明確化 |
| ip access-group WEB-IN in | 設計値をconfigへ反映し、show出力と実通信で確認 |
対象機器・VRF・interface・取得時刻と一緒に保存します。
適用方向ではどんなミスが起きやすい?
「適用方向ミス」では、最初から原因を1つに決めず、正常な区間と異常な区間を分けます。判断の手掛かりは次の点です。outは経路選択後に対象インターフェースから出る通信。
現場では「送信元側は必ずinと固定化」という早合点を避け、PCからサーバーへ向かう通信をGi0/1で受けるならGi0/1 in、Gi0/2から送るならGi0/2 outです。矢印を構成図に描き、機器目線へ変換してからconfigを書きます。 変更前に対象、取得時刻、直前変更を記録し、再現条件を崩さないことが重要です。
確認は「通信要件と既存policyを保存」から進めます。該当するshow出力やpacket captureでextended ACLの期待値と実測値を比べます。さらに別の証跡では、同じ通信でも適用インターフェースを変えると方向表現が変わる。
変更前後はどう試験する?
実務の開始点は「rule順序・適用IF・NAT前後をレビュー」です。PCからサーバーへ向かう通信をGi0/1で受けるならGi0/1 in、Gi0/2から送るならGi0/2 outです。矢印を構成図に描き、機器目線へ変換してからconfigを書きます。 その結果を該当するshow出力やpacket captureで確認します。期待値には、標準ACLは送信元だけを見るため一般に宛先寄りへ置く。
成果物には「rule順序・適用IF・NAT前後をレビュー」の結果と判断理由を残します。ACL本文だけでなく適用IF、方向、VRF、既存ACL置換、適用漏れを確認する。 これにより、担当者が変わっても同じ条件で再確認できます。
| 避ける判断 | 代わりに確認すること |
|---|---|
| 送信元側は必ずinと固定化 | 送信元・宛先・protocol・port・方向を固定 |
| 製品ごとの処理差を無視 | 通信要件と既存policyを保存 |
禁止事項だけでなく、正しい確認行動まで手順化します。
関連する仕組みをどの順序で確認する?
よくある疑問への答えは?
ACLのin/outは通信の向きではなく対象IFとルーターの関係で判断し、1個のACLは一方向の通信を評価します。反対方向も制御する場合は別途設計し、暗黙のdenyと既存通信への影響を試験します。
ACL in out 方向で最初に確認すべきことは?
最初は「送信元・宛先・protocol・port・方向を固定」です。ACLのin・outはルーターやL3スイッチのインターフェースを基準に、パケットが機器へ入る方向か、機器から出る方向かを示します。 対象と期待値を固定してからshow出力や実通信を取得します。
設定変更前に何を残すべきですか?
「ACLのin・out方向を判断する方法|Cisco構成図とconfigで解説」の変更前証跡として、対象機器・インターフェース、現行config、関連テーブル、カウンター、ログ、構成図、直前変更を保存します。変更後も同じ対象と取得条件を使い、before/afterの差分を確認します。
Xポストの内容だけで実機に設定してもよいですか?
「ACLのin・out方向を判断する方法|Cisco構成図とconfigで解説」の設定例を、そのまま本番へ投入してはいけません。対象製品の公式資料、OSバージョン、ライセンス、現行設定との差、検証結果を確認し、レビューと切り戻し手順をそろえてから変更します。
ACLのin・out方向を判断する方法を現場で確認するときの完了条件
ACLのin・out方向を判断する方法の確認は、コマンドが一度成功した時点では終わりません。対象と前提を固定し、正常時との差を観測し、復旧後に既存通信への影響まで確認します。
| 段階 | 確認内容 | 残す証跡 |
|---|---|---|
| 前提 | 送信元、宛先、プロトコル、ポート、方向、NAT前後のアドレス | 対象、構成図、OS・機種、直前変更 |
| 正常系 | 期待する通信・状態と判定値 | policy hit数、session/NAT table、許可・拒否ログ、パケット |
| 異常系 | 一度に一条件だけ変え、症状と観測点を照合 | 失敗出力、時刻、仮説、次の確認 |
| 復旧 | 原因を戻し、同じ試験と代表的な既存通信を再確認 | 変更前後、復旧判定、残存リスク |
インフラエンジニアが案件で考えることは?
実案件ではACL本文が正しくても、別IFや逆方向へ適用すると通信要件を満たしません。変更レビューではACL名、適用IF、方向、VRF、既存ACLの有無、置換方式を一組で確認し、許可通信と拒否通信の両方を同じ送信元から試験します。
例えば、PCからサーバーへ向かう通信をGi0/1で受けるならGi0/1 in、Gi0/2から送るならGi0/2 outです。矢印を構成図に描き、機器目線へ変換してからconfigを書きます。 このとき「show ip interface GigabitEthernet0/1」と「ip access-list extended WEB-IN」を闇雲に取るのではなく、どの仮説を確認する出力かを手順書に書きます。対象と時刻がないlogは、後から正常・異常を判断できません。
レビューでは「送信元側は必ずinと固定化、製品ごとの処理差を無視」を禁止事項にするだけでなく、代わりに確認する資料とコマンドを決めます。ACL本文だけでなく適用IF、方向、VRF、既存ACL置換、適用漏れを確認する。 変更の一部が正常でも業務通信全体が成立するとは限らないため、層の異なる証跡を組み合わせます。
また、同じACLを4方向へ適用した場合の判定差を比較する。 この観点を設計書、config レビュー、試験仕様、作業手順の各成果物へ通して反映します。個人の経験に閉じず、第三者が同じ順序で再現できる状態にすることが、設計構築案件の品質につながります。
| 段階 | 確認すること | 証跡・判断 |
|---|---|---|
| 作業前 | 送信元・宛先・protocol・port・方向を固定 | show ip interface GigabitEthernet0/1 |
| レビュー | rule順序・適用IF・NAT前後をレビュー | 構成図・差分・指摘対応 |
| 作業後 | counter・session・log・server応答を照合 | ip access-list extended WEB-IN |
| 異常時 | 影響範囲と復旧期限 | 中止・rollback・判断者 |
同じ条件でbefore/afterを比較できるようにします。
まとめ:ACLのin・out方向を判断する方法の要点
「ACL in out 方向」を理解するときは、定義だけでなく、構成のどこで処理され、何を観測すれば正否を判断できるかまで整理します。ACLのin・outはルーターやL3スイッチのインターフェースを基準に、パケットが機器へ入る方向か、機器から出る方向かを示します。
最後に押さえるのは「送信元・宛先・protocol・port・方向を固定」から「counter・session・log・server応答を照合」までを1本の手順にすることです。ACL本文だけでなく適用IF、方向、VRF、既存ACL置換、適用漏れを確認する。 これを構成図、config、show出力、試験結果で説明できれば、設計構築の実務でも再現できます。
