本文へ移動

インフラ転職コンパス現場・技術・キャリアをつなぐ専門メディア

メニュー

ルーティングテーブルの経路選択問題10問|show ip route演習

ルーティングテーブルの問題は、宛先に一致する経路を集め、最長プレフィックス、管理距離、メトリック、次ホップ、出力インターフェースの順で判断します。10問を解いた後、同じ判断をshow ip routeとshow ip cefで確認できる形にします。

この記事でわかること

  • 問題を解く前に経路選択の順番を固定する
  • ルーティングテーブルの経路選択問題10問
  • 10問の解答と経路選択の理由
  • show ip route・show ip cefで実機確認する

Xの元ポスト

経路表から実際に選ばれる経路を瞬時に判断できるか問うクイズ形式のポスト。

問題を解く前に経路選択の順番を固定する

判断順は、宛先に一致する候補、最長プレフィックス、同一プレフィックス間の管理距離、同一プロトコル内のメトリックです。採用後は次ホップ、出力インターフェース、再帰解決、戻り経路、VRFやPBRの有無まで確認します。

  1. 宛先IPに一致する経路をすべて集める
  2. 最も長いプレフィックスを残す
  3. 同じプレフィックスなら管理距離を比較する
  4. 同じプロトコルならメトリックを比較する
  5. 次ホップ・出力IF・復路を確認する

ルーティングテーブルの経路選択問題10問

各問題では、選ぶ経路だけでなく、その前に除外した候補と判断基準も説明してください。実機ではVRF、PBR、管理距離の変更があり得るため、問題の前提と実機値を分けます。

問題1|直結経路とスタティックルート

C 192.0.2.0/24とS 192.0.2.0/24が候補にある。通常はどちらを使う?

問題2|宛先固有経路とデフォルトルート

S 192.0.2.0/24とS* 0.0.0.0/0がある。192.0.2.10はどちらへ送る?

問題3|ロンゲストマッチ

10.0.0.0/8、10.10.0.0/16、10.10.10.0/24がある。10.10.10.20はどれを使う?

問題4|スタティックとOSPF

同じ192.0.2.0/24をスタティックとOSPFで学習した。既定値ではどちらがRIBへ載る?

問題5|同一OSPF内のメトリック

同じ宛先プレフィックスをOSPFで2経路学習し、costが10と30ならどちらを使う?

問題6|ホストルート

192.0.2.0/24と192.0.2.10/32がある。192.0.2.10はどちらへ送る?

問題7|Null0集約経路

10.0.0.0/8 Null0だけが一致する宛先へ送るとどうなる?

問題8|VRF別の経路表

グローバルとVRF-Aに同じ宛先がある。VRF-A所属IFから来た通信はどちらを見る?

問題9|PBRと通常経路

入力IFへPBRが設定されている。通常の経路表だけで転送先を判断できる?

問題10|戻り経路

往路の経路は正しいがTCP接続が成立しない。次に何を見る?

10問の解答と経路選択の理由

解答は、最長プレフィックスと管理距離を混同しないことを中心に確認します。『スタティックだから常に優先』ではなく、同じ宛先プレフィックスを比較しているかが判断の分かれ目です。

解答1|直結経路とスタティックルート

直結経路です。同一プレフィックスの候補では、Cisco IOSの既定値なら直結0、スタティック1の管理距離を比較します。

解答2|宛先固有経路とデフォルトルート

/24です。両方が一致しても、より長いプレフィックスを管理距離より先に選びます。

解答3|ロンゲストマッチ

10.10.10.0/24です。宛先に一致する候補のうち最長プレフィックスを選びます。

解答4|スタティックとOSPF

スタティックです。同じプレフィックスなので、既定の管理距離1と110を比較します。設定で変更されている場合は実機値を確認します。

解答5|同一OSPF内のメトリック

cost 10の経路です。同一プロトコル・同一プレフィックス内では小さいメトリックを選びます。

解答6|ホストルート

/32です。1台だけを示すホストルートが最も具体的に一致します。

解答7|Null0集約経路

Null0へ破棄されます。より具体的な経路が存在すれば、その経路が先に選ばれます。

解答8|VRF別の経路表

VRF-Aの経路表です。入力インターフェースのVRFを確認し、show ip route vrf VRF-Aで調べます。

解答9|PBRと通常経路

できません。対象パケットが経路-mapへ一致するかと、PBRが指定する次ホップの到達性を先に確認します。

解答10|戻り経路

宛先から送信元への戻り経路、FWセッション、NAT変換を確認します。往路の一行だけでは双方向通信を証明できません。

show ip route・show ip cefで実機確認する

show ip route 宛先IPでRIBの採用経路を確認し、show ip cef 宛先IP detailで転送情報を確認します。VRF環境ではVRF名、PBR環境では入力インターフェースのポリシーを追加で調べます。

検証環境向けの確認例
show ip route 192.0.2.100
show ip cef 192.0.2.100 detail
show ip route vrf VRF-A 192.0.2.100
show route-map
show ip policy
traceroute 192.0.2.100
出力と判断の対応
確認箇所 分かること この出力だけでは分からないこと
show ip route 宛先 RIBへ採用されたプレフィックス、次ホップ、出力IF PBR適用後の転送、復路
show ip cef 宛先 detail FIBの転送情報と隣接 宛先側の戻り経路
show route-map / show ip policy PBRの条件と適用IF 実パケットが一致したか
traceroute 応答した中継点 全装置の内部判断や必ず同じ実経路

案件では候補経路と選択理由を証跡へ残す

作業前に送信元、宛先、VRF、期待経路を固定し、候補経路、採用理由、次ホップ、出力IF、ARP、復路を表へ記載します。経路追加後は既存宛先への影響も同じ条件で再試験し、PBRやVRFがあれば通常の経路表と分けて証跡を残します。

関連する記事

次の解説を続けて読むと、今回の内容を隣接する工程や確認方法へ広げられます。

まとめ:候補・最長一致・管理距離・メトリックの順で解く

10問すべてで、まず宛先に一致する候補を集め、最長プレフィックスを選びます。同一プレフィックスなら管理距離、同一プロトコルならメトリックを比べ、最後に次ホップ、出力IF、VRF・PBR、戻り経路を実機で確認してください。

最近の記事
お知らせ