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VRRP Advertisementとは?Master・Backupの切り替わりを図解

VRRP Advertisementは、現在のMasterがBackupへ生存と優先度等を知らせる制御パケットです。VRRPv3ではIPプロトコル 112を使い、IPv4の宛先は224.0.0.18です。BackupはAdvertisementを受信できなくなるとタイマーに基づいてMasterへ移行します。

この記事でわかること

  • VRRP Advertisementとは?
  • Master・Backupはどう選ばれる?
  • Advertisement停止後はいつ切り替わる?
  • preemptはどんな動作をする?

この記事はネットワークエンジニアの仕事内容の各論です。工程の全体像から確認したい場合はそちらへ。

Xの元ポスト

MasterがAdvertisementを定期送信し、Backupが生存確認すると説明したポスト。

けんと@設計構築チャンネル
けんと@設計構築チャンネル
Advertisementは役割名だけでなく、正常時の主系・監視条件・切替トリガーを構成図へ書きます。変更時に、どの前提が変わったかを第三者が追える記録にするためです。

VRRP Advertisementとは?

先に答えると、VRRP Advertisementは、現在のMasterがBackupへ生存と優先度等を知らせる制御パケットです。VRRPv3ではIPプロトコル 112を使い、IPv4の宛先は224.0.0.18です。BackupはAdvertisementを受信できなくなるとタイマーに基づいてMasterへ移行します。

Master・Backupはどう選ばれる?

それぞれの役割と、実務で見るところを次の表に整理します。

仕組みと判断軸
項目 仕組み・役割 実務での判断
VIP ホストがデフォルトゲートウェイとして使うvirtual IP Masterが応答
virtual MAC VIPに対応するMAC L2学習更新を確認
priority Master選出の優先度 同値時のtie-breakも考慮
Advertisement Masterの生存通知 intervalとMaster_Down_Interval
preempt 高優先度ルーターがMasterへ戻る 再切替影響

Advertisement停止後はいつ切り替わる?

確認は「両ルーターのVRID・VIP・priority・タイマーを取得」から始め、「ARP/MAC更新・損失・preempt復帰を確認」まで進めます。「データプレーン完了」を確認できれば完了です。

実行手順と完了条件
STEP 実施内容 確認する結果
1 両ルーターのVRID・VIP・priority・タイマーを取得 設定一致
2 平常時のAdvertisementと実通信をキャプチャ baseline
3 合意した障害点を一つ停止 検知から切替まで計測
4 ARP/MAC更新・損失・preempt復帰を確認 データプレーン完了
設定・確認例(対象機種・OS・バージョンで確認してください)
show vrrp brief
show vrrp
show ip arp 192.0.2.1
show mac address-table | include <virtual-mac>

# 設定例(Cisco IOS。対象versionで確認)
interface GigabitEthernet0/1
 vrrp 10 ip 192.0.2.1
 vrrp 10 priority 120
 vrrp 10 preempt
正常時の出力例・記録例
Gi0/1 - Group 10
  State is Master
  Virtual IPアドレス is 192.0.2.1
  Advertisement interval is 1000 msec
  Master Router is 192.0.2.2 (local), priority is 120

preemptはどんな動作をする?

症状ごとの原因候補と、次に確認することを次の表にまとめます。正常時の出力と並べて差を見ます。

正常時と異常時の切り分け
症状・誤り 主な原因候補 次に確認すること
両方Master L2分断・VRID/auth/タイマー差 Advertisement キャプチャ
切替後も疎通不可 ARP/MAC更新・upstream 経路 GARPとスイッチテーブル
頻繁に切替 パケット損失・CPU・タイマー過敏 ログとadv欠損
復旧時に再瞬断 preempt 戻す時刻とセッション影響

障害試験で何を測る?

show vrrpの状態だけで完了しません。連続pingまたはアプリケーションセッションで通信断を測り、Advertisement停止、状態遷移、GARP、MAC学習、実通信復旧を同じタイムラインへ並べます。

  • 対象機器・インターフェース・VRF/VLAN
  • 取得日時・タイムゾーン・ソフトウェアバージョン
  • 変更前後の同一コマンド出力
  • 期待値・実測値・判定者
  • 異常時の停止条件と切り戻し結果

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まとめ:制御パケットの切替とデータプレーンの復旧を同じタイムラインで測る

要点は、制御パケットの切替とデータプレーンの復旧を同じタイムラインで測ることです。MasterとBackupの状態遷移を時刻付きで残すと、切替の原因が特定できます。

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